2024.01.30.
上智大学・関西学院大学共催 スーパーグローバル大学創成支援事業総括シンポジウムを開催しました

                              当日会場の様子

 
  本学と上智大学は1月17日(水)、スーパーグローバル大学創成支援(SGU)事業総括シンポジウム「卒業生とともに 考えるSGU事業の成果とグローバルな学びの未来」を東京・上智大学四谷キャンパスにおいて共同開催しました。両大学は文部科学省平成26年度「スーパーグローバル大学創成支援(SGU)事業」のタイプB(グローバル化牽引型)に採択されて以降、10年間にわたり大学改革と教育の国際化の推進に取り組んできました。今回のシンポジウムは、最終年度を迎えたSGU事業の総括として、両校が教育の国際化に関する多様な取組みの中からグッドプラクティスを紹介し、10年間の歩みを振り返りました。また、実際にSGU事業によるプログラムを経験した卒業生の発表や、国際教育分野の有識者を交えたディスカッションを行いました。
国内外の大学関係者を中心に対面参加約60名、Zoomオンラインウェビナー150名、参加者はあわせて200名を超える盛会となりました。 


 

 Jonczyk Carolinさん(本学卒業生)

  
   プログラム前半は、文部科学省高等教育局参事官(国際担当)の小林洋介氏の開会挨拶から始まり、上智大学の総合人間科学部の   杉村美紀教授、関西学院大学の成田静香副学長(国際連携担当)より、両大学のグッドプラクティスを紹介しました。そして、実際   に本事業における取組みを通じて学んだ両大学の卒業生が登壇し、学生時代の取り組み(留学や国際交流など)を通じて成長したこ   とをテーマに発表を行いました。本学からは、入山竜之介さん(2018年3月・商学部卒)、Jonczyk Carolinさん(2017年9月~   2018年3月まで本学に交換留学/2020年9月・経営戦略研究科卒)が登壇し、関西学院大学での留学や国際交流を通じて、自らの価   値観や考え方がどのように成長したのかについて発表を行いました。  Jonczykさんは発表の中で、「関西学院大学での学びを通じ   て大切にしていることは『現状に満足せず、挑戦し続ける』ということ。立てた目標のすべてが達成できずとも、一つでも、少しで   も多く目標達成に近づけるよう、今後も頑張りたいと考えている」と話しました。
 

  
 

  入山 竜之介さん(本学卒業生)

 
 プログラム後半では、未来へ向けたグローバルな学びの方向性について、実際に本事業における取組みを通じて学んだ卒業生・識者によるディスカッションを行いました。本学のMatthias Hennings国際教育・協力センター准教授によるファシリテーションのもと、両大学の卒業生に加え、有識者としてトロント大学オンタリオ教育研究所教授のJane Knight氏、東北大学副学長(改革・企画担当)の佐藤邦明氏にもパネリストとして登壇いただきました。
ディスカッションの中で、今後留学を目指す学生はどのようなアドバイスができるかという問いに対して、本学の入山さんは「まずは留学経験のある人たちと交流する機会が重要。いきなり中長期の留学に挑戦せずとも、短期留学に参加し、その後ステップアップとして中長期の留学に挑戦するという段階的なアプローチは有用だと思う」とコメントしました。
1時間にも及ぶ活発なディスカッションの締め括りとして、Knight教授からは、「VUCAという言葉のとおり、世界は今、気候変動やパンデミック、移民、食の安全など、様々な問題に直面しているが、これらの問題は単一国家だけで解決できない。高等教育機関として、それらの問題に対してどう向き合っていくのかが重要で、今後は一層、企業やシンクタンクなど共同研究や社会連携する流れになると思う。そういったパートナシップを拡大していくうえでは地政学的な不安定さ(リスク)も考慮しつつ、研究や知識の安全も守っていくことが重要だと考える」と話しました。また、佐藤氏からは、「人口減少、少子高齢化が進み、市場規模が縮小する日本において、世界各国から外国人材を受入れるためのゲートウエイとなることが考えられる。しかし、そのためには日本社会の受容力(外国人材を受け入れる姿勢)がもっと必要。大学としてももっと国際化を進め、学生・教職員がその国際化を内在化する必要があるだろう」とコメントがありました。


 

          森 康俊学長

 
   シンポジウムの最後には、両大学の代表から、目指すべき国際教育の展望について発表しました。本学の森康俊学長は、昨年末に神戸市と   基本協定を締結し、神戸の中心街三宮からも近い、王子公園の敷地内に2029年に新キャンパスを開設することに触れ、「多様な文化的背景   をもった学生たちがお互いの文化を尊重できる『内なる国際化』を促進し、共に学び、共に創造できる環境を実現したい。神戸市と関西学   院の伝統を受け継ぎながら、地域社会とともに成長し、世界に開かれた革新的な教育の場を創造していきたい」と意気込みを語りました。

 
 



 
   

         登壇者集合写真
 
  シンポジウム終了後の参加者アンケートでは、「実際に成長した学生の声は大変参考になり、参加者にも響くものが大きいと感じた」、「学生や大学を真に国際化することについて、考えさせられる内容だった」などの回答がありました。
今回のシンポジウムでは、両大学がSGU事業で推進してきた様々な教育の国際化の取組から得られた知見をもとに、今後の学びに  ついて国内外の参加者の方々とともに理解を深める機会を提供でき、参加者満足度も大変高い意義深いシンポジウムとなりました。

※写真提供:上智大学

当日配布資料(関西学院大学発表分のみ)